対策としてどんなことをしたのですか?
「ドルナとIRTAの規定があってディスクのサイズアップはできなかったので、パッドの方で摩擦面を増やして放熱性を上げようとしたのですが、結局それでは足りないという結論が出ました。」
MotoGP側との間で安全性の問題について話はしましたか?
「我々のところで素材として性能と安全性がそろそろ限界だということになった後は、ドルナもIRTAも非常に気にしまして、2014年以降、径の大きい340mmディスクの使用が許可されました。キャリパーは変えなくても済むように厚さは同じです。安全性と性能はもちろんですが、それ以外に価格の上昇を避けたいということで、コストも検討の対象でした。」