ライディングスタイル
ショールームにやってきたドヴィツィオーゾは、展示されているF1マシンやプロトタイプ用のキャリパーとブレーキディスクを見るとすぐにその詳細についてくわしく尋ね始めました。MotoGP用ブレーキの製造現場においても、技術者らへの質問がやむことはありませんでした。
「何もかもが非常に精密で高レベルの技術でしたね。そういうものだろうとは想像していたけれど、実際目にしてよくわかりました。チェックの量も膨大だし、作業や素材に向き合う姿勢もすごく真剣で、見ていて納得がいきましたよ。ブレーキってレースにおいてすごく重要なものですからね。」ドヴィツィオーゾはそう言って、ボルゴパニガーレへ戻っていきました。
ブレーキに関してドヴィツィオーゾは独自のこだわりを持っています。「僕はブレーキにはめちゃくちゃうるさいですよ。オーバーテイクの技術は誰にも負けないつもりでこれまでやってきたし、ブレーキのちょっとしたこともすごく気になる方なので。基本はとにかくレスポンスと正確さ。通常フロントレバーは指2本で操作しています。」