一歩先を行く技術で持続可能な選択肢を

2020/09/16

 画期的な表面コーティングで環境への配慮と卓越したデザイン性を両立させたブレンボの新型ブレーキディスクGreentive®が誕生

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ブレンボは創業以来、常に環境と人々への配慮に深く根差した価値観と行動原理に基づいてビジネスを進めてきました。昨今は、開発する製品自体においても持続可能性への取り組みを強化しています。例えばブレーキシステムは排出ガスの削減に貢献します。​

そこで今回ご紹介するのがGreentive®です。この新たなブレーキディスクは、アウターローターに、高速フレーム溶射(HVOF)技術による画期的なコーティングを施したことが特徴で、環境に対する負荷を低減します。​


 

ブレーキシステムの製造開発に数十年の実績を有するブレンボだからこそ、高度な技術的特性を備えたディスクを生み出すことに成功しました。最上位クラス車や高級車のニーズに特化して開発された、自動車界のトレンドの最先端を行くブレーキディスクです。​


Greentive® という名称は、「GREEN(緑)」と「DISTINCTIVE(特徴的)」を組み合わせたものです。このディスクが環境に配慮した製品であること、そしてひと目でわかるエレガントなディスクであることを、このネーミングで表現しています。​


Greentive® では制動面の耐摩擦性が非常に高く、ディスク寿命が大幅に延びました。ブレーキダストの発生が抑えられるため、ブレーキ時の排出物が減り、ホイールへの付着も少なくなります。​


また、コーティングによる高い耐腐食性を確保しており、ブレーキシステムの使い方が異なる新世代の電気自動車に特に適しています。​


スタイルに関しては、エレガントで個性的であることがGreentive® の特徴です。それがよくわかるのがアウターローター表面に施したブレンボのロゴです。ブレンボのアイデンティティを主張するだけでなく、ディスクの交換時期のサインとしても機能します。​


高レベルの性能を維持しつつ、スタイルに特別な配慮を加え、持続可能性の観点で最先端の技術を形にしたもの、それがGreentive® なのです​


この新たなコーティング技術は、ブレンボ製のディスクのうち、ドリルやスリットの加工がなく軽量のデュアルキャスト(鋳鉄・アルミニウム)ディスクおよびツーピースフローティングディスク全種のアウターローターに適用することができます​


持続可能性と環境のためのブレンボの取り組みはこれだけではありません。研究開発の開始段階からその後の活動すべてに取り組みを展開し、より高い持続可能性を目指す強い思いを目に見える形にできるよう、製品やソリューション、工程の開発を進めています。その一例がEnesys。わずかな差で大きな違いを生むことに成功しました。​​


 


省エネシステム(ENErgy Saving sYStem)の頭文字をとって名付けたEnesysは、ブレンボが開発した新世代型のブレーキスプリング技術で、目的はブレーキの残留トルクの低減にあります。 ブレーキペダルから足を離した後のブレーキパッドは、スプリングの働きでキャリパー内の元の位置に戻り、パッドとディスクの間に余計な摩擦をなるべく残さない仕組みになっています。この働きをさらに向上させたのが今回の省エネシステムEnesys® で、数々の重要な利点があります。 ​


ブレーキは使用していない時もブレーキパッドとディスクの接触がわずかに残りますが、新しく開発したスプリングではこれを低減させることができます。小さいけれども効果は絶大なこの新技術によって、ガスの発生もエネルギーの無駄遣いも削減でき、同じエンジン、出力、重量のクルマでありながらも性能が全体的に向上することになります。​


さらに、省エネシステムEnesys® では、ブレーキパッドとディスクの摩耗を抑え、残留摩擦で生じるブレーキダストが少なくなるため、自動車排出ガスの削減に貢献します。また、必要以上の摩耗を防ぐことは、製品をメンテナンスする必要性が減り、長く使えるということにもつながります。​



 

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