犯行
ヘレス・サーキットのフィニッシュラインを2着で通過したアレックス・リンスは、ファンと喜びを分かち合おうと、コース脇に自身のスズキGSX-RRを停めてスタッフに預けました。まさかそのスタッフがこの機を逃すまいとブレーキフルードリザーバータンクのカバーを外して素早くポケットにねじ込むなどとはリンスは夢にも思わなかったでしょう。しかし、盗んだ本人にはアンラッキーなことに、その犯行の一部始終が、リンスのヘルメット方向に向けられた車載カメラに記録されていました。窃盗マニアを自称するこの犯人は、その後スズキのピットに駆け込み、盗んだものを返して謝罪しました。