本物かどうかがわかるブレンボのアプリ

2021/10/19

 100%本物のブレンボ製かを見分けるツールが誕生

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ブレンボ。一言では語れないその存在感。四輪・二輪のレースマシンにブレーキ製品の供給を通じて500回を超える世界制覇を達成し、公道仕様でも各社のブランドを代表するスーパーカーに製品が採用され、購入するファンも毎年何百万人にのぼるブレーキメーカー、それがブレンボです。​


こうした人気の裏で、他の世界的ブランドと同様に偽造品の蔓延という現実に直面しています。ノウハウにも誠実さにも欠けたどこぞの業者が、次々と偽造品を作って市場に投入しています。​



 

​ブランドを代表する人気商品の多くと同様に、ブレンボのブレーキシステムも偽造の標的とされ、偽造品は残念ながら広がる一方です。ブレーキシステムの場合、偽造品の横行に潜む危険性は他の商品に比べてはるかに深刻です。なぜなら、運転者、同乗者、他の通行者の安全に非常に重要なセーフティーシステムの性能に関わるからです。​



 

偽造業者がブレンボと偽って製造するブレーキパーツの大半は、外見を似せたもので、せいぜいブレンボのブランドロゴを自分たちの作ったものに貼り付ける程度です。実際、それらはブレンボ製パーツの品質や性能を発揮することなど全くできません。​


偽物を使ってみて初めて自分がまんまと騙されたことに気づいたものの、その時にはすでに業者は姿をくらましていて返品できない、というケースがよくあります。そうした偽物は、お金を無駄にさせるだけではありません。品質の悪さが運転者、同乗者、他の通行者の安全を脅かすため、身の危険までも背負わせることになります。​​

 





ただ、そんな話も今となっては過去のこと。革新的な対策ツールが誕生したからです。ブレンボが開発したアプリ「ブレンボチェック」(iOS・アンドロイド両方に対応)。偽造品を見破り、100%本物だと確信してお買い上げいただくことができます。​ 



偽物を買わされることを一切心配せず、より安心して製品選びを楽しんでいただくために新たに考案された、簡単・確実・スピーディーなツールです。​


 


​どんな仕組み?​


ブレンボ製品をお買い上げの際には、まずお使いのスマートフォンに「ブレンボチェック」をインストールしてから、対象のパーツや箱にわかりやすく貼られたラベルのQRコードを読み取るだけで、その製品がブレンボの正規品かどうかがわかります。​


ラベルは改ざん防止のため、プリント・貼付に剥がせない工夫が施されています。剥がそうとするとQRコードが破れて読み取れなくなります。この工夫によって、剥ぎ取りも本物以外の製品への貼り直しもできないようになっています。​



 

また、QRコードは1回しか登録できない仕組みなので、本物であることをより確実に購入者に証明できます。購入者は、販売店や第三者から印刷物の正規品証明書は受け取らないでください。本物かどうかは購入者が自ら「ブレンボアプリ」で確認を行って、本物とわかれば、eメールアドレスを入力し、そのアドレスで正規品証明書を受け取ります。​


製品のQRコードが登録済みだった場合、至急最寄りのブレンボ販売店にご連絡ください。その製品の出所に関する疑惑を解明できるよう販売店がすぐに対応します。​


操作はたった1クリック。お使いのモバイル機器に「ブレンボチェック」をインストールしたら、あとは製品ラベルのQRコードをスキャンするだけ。QRコードは製品自体か外箱の簡単に見つかる場所にあるので、本物のブレンボ製品かどうかすぐにわかります。​



 


ラベルはプリント・貼付に剥がせない工夫が採用されているので、改ざんの心配は一切ありません。​


 

確認済みのコード(特に複数回確認の場合)にはご注意​​​


QRコードは1回しか登録できない仕組みなので、本物の証明がより確実です。製品が本物であれば、eメールアドレスを入力して登録完了。そのアドレスに「ブレンボチェック」から正規品証明書が送られてきます。この一連の手順は製品の初回登録時のみです。同じQRコードを再びスキャンすると、その製品は登録済みだと表示されます。​



 

製品のQRコードがデータベースに登録済みだった場合、至急最寄りのブレンボ販売店にご連絡ください。販売店がその製品の出所に関する疑惑を解明します。​


この方法以外の正規品証明書は無効です。それらは製品の本物の証明にはなりませんし、もしくはそのパーツは車両に装着済み、つまり中古品ですので、受け取らないことを強くお勧めします。​


この「ブレンボチェック」によって、ブレンボのロゴのついた偽物のブレーキパーツを簡単・スピーディーに見破ることができ、購入者は買った製品が100%本物だと確信することができます。​


 

​製品にQRコードがなく、偽造防止カードが同梱されている場合は?​


「ブレンボチェック」が始まった時点ですでに流通網の在庫になっていたブレンボの正規品には、QRコードがなく偽造防止カードが同梱されている場合があります。​



 

十分にご注意ください。ブレンボは5年前にはすでに偽造防止カードを導入していました。それ以降、ハイエンドのアフターマーケット向けアップグレードシリーズの全製品を対象に、パッケージに同梱して外から封をする形でその製品専用の偽造防止カードを添付しています。​​

 










購入者がカードの銀色の部分をスクラッチして、表示された6ケタの識別番号をwww.original.brembo.comのサイトで入力すると、その製品が本物だと証明される仕組みです。​


時が経ち、製品の在庫が減るにつれ、偽造防止カードもどんどん数が少なくなっていき、今後は、本物のブレンボ製かどうかを確認する方法はQRコードと「ブレンボチェック」アプリのみとなります。​


 

​本物証明の例外​


プロのレーサー向けレース専用品とバイク用のセリエオーロシリーズ(ブレーキディスクおよびブレーキパッド)には、QRコードがついていません。​


これらは両方とも特別な製品であるため、偽造防止カードも同梱されていません。まず、レース専用品に関しては、レース関係者向けに極めて精巧に作られたものなので、技術的ノウハウの足りない偽造業者には真似して作ることなど不可能だからです。セリエオーロについては、ブレーキシステムの他のパーツよりも価値とコストを抑えているため偽物のリスクは下がっています。​


 



偽物が危険な理由​


ブレンボは全製品を対象に、非常に厳格な一連の試験を行っています。まず、テストベンチでの静止試験、動的テストベンチでのサイクル試験、そして路上試験。これら3つは、現実に極めて近い状況でブレーキシステムをテストするために必要なステップです。​



 

全試験の要件を満たすために、ブレンボは、車両の重量、出力、機械的特性に関してブレーキの信頼性、快適性、耐久性を最大限に高めるには各種のパーツをどう組み合わせればよいかを、体系的な手法を採用して研究しています。​ 偽物のブレーキパーツでは、一定の状況で性能に大幅な制限が生じたり、ある期間を過ぎると故障し始めたりする可能性があります。押収した偽物で試験を実施したところ、ブレーキ効率の低下のほか、パーツが脱落したケースさえありました。​


安全は大変重要です。偽物に騙されないこと、それがあなたの身を守ります。​ ​

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