構造の違い
実際は両者のシステムには大きな違いがあります。F1マシンが使用するブレーキディスクは、フロント32mm厚、リア28mm厚で、パッドはフロント22mm厚、リア17mm厚です。ディスクのベンチレーションホールは1ホールの直径が2.5mmで、個数は多いもので1,480個に達します。
一方、フォーミュラEでは、摩擦材の摩耗が少ないため、ディスクもパッドもF1ほどの厚さはありません。ブレーキディスクはフロント24mm厚、リア20mm厚、パッドはフロント18mm厚、リア16mm厚です。ディスクのベンチレーションホールの個数はフロント70個、リア90個となっています。