最難関のブレーキングポイントは
ブレンボの技術者による分析では、7か所のブレーキングポイントのうち4か所がかなりの難易度で、2か所がまあまあ、残りの1か所はそれほど難しくありません。 最難関は最終コーナーのシケインで、ここは「チャンピオンの壁」と呼ばれています。進入時には縁石でマシンが跳ね上がらないよう最大限のマシンコントロールが要求されます。ここをブレーキでいかにうまく攻略するかが、好タイムをたたき出すかクラッシュしてリタイアするかの分かれ目です。時速335kmから時速122kmまで下げる間の距離はわずか122メートル。ホッケーコートの長さの2倍に過ぎません。時間にして1.28秒。減速Gは5.6Gにも達します。この他にブレーキペダルを強く踏む箇所としては、第1コーナーの155kg、第8コーナーの151kg、第10コーナーの148kgがあります。特にこの第10コーナーでは、時速302kmから時速60kmへ大幅に減速します。一方、第2コーナーは距離が59メートルと最も短いブレーキングポイントで、この間にブレーキペダルを踏む力は57kgです。