純正ブレーキとアップグレードブレーキの違いをゴルフ7Rの試乗で比較

2022/03/28

 ブレンボのアップグレードブレーキシステムは、愛車の良さを最大限に引き出したい人に革新的な技術とユニークなデザインを提供するブレーキシステムです。純正ブレ-キとは実際どれほど違うのでしょうか?ウェブサイトautomoto.itが行った比較試乗で明らかになりました。

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高性能車の愛好家向けに設計、試験されたブレンボのアップグレードブレーキシステムは、公道走行でもサーキットの短距離セッションでも、レスポンスと操作性・安全性の高い制動力を発揮します。 


ブレンボのアップグレードブレーキシステムは、技術・性能はもちろん、デザインでもバラエティに富んだアイテムが充実。愛車の走りをよりスポーティー、安全に楽しみたい人から単にルックスに個性を強調したい人まで、ブレーキのグレードを上げたいすべての人のニーズにお応えできるブレーキシステムです。 ​ ​ ​


 

では、ブレンボ製ブレーキは純正ブレ-キと実際どれほど違うのでしょうか? 


ウェブサイトAutomoto.itでは、試乗車に第7世代のゴルフRを使用し、1台は純正ブレーキをそのまま使用、もう1台はブレンボ・アップグレードブレーキシステムに換え、他はすべて同じ条件でサーキットを走行して比較する試乗を実施しました。 ​ ​


 

比較試乗の概要​​​ 


正確な結果を得るため、2台ともブレーキシステムに厳しい条件下、すなわち4名乗車の満載荷重でブレーキ操作を行うことにしました。1台につき、25kgの土嚢を7個積み、エンジニアが2名乗車し、合計で330kgを超える重量を積載しました。ブレーキディスクもキャリパーもブレーキパッドも性能を限界まで発揮させるのが狙いです。​​ ​


 

試乗では、2台ともABSは作動状態で急ブレーキ10回を2セッション、中断なく行いました。その後、時速150キロ(時速93マイル)からの急ブレーキ5回を追加して試乗終了としました。 


先に試乗したのは純正ブレ-キのゴルフです。次に、ブレーキをブレンボのアップグレードブレーキシステムに換えた車両を試乗しました。 ​


 





結果​​ 


2台の試乗を経て、結果は明らかにブレンボに軍配が上がりました。予想以上と言ってもいいでしょう。 


測定値で一目瞭然。ブレンボ製ブレーキを搭載した車両は、純正ブレ-キに比べて制動力が高く、どの状況でも制動距離が短くなっていました。試乗中の極度のストレスに対する耐久性も上回り、熱負荷の増大による性能低下は純正ブレ-キよりはるかに少なく抑えられていました。

 
 

測定値​​ 


試乗の第1セッション、時速115キロ(時速71マイル)からの急ブレーキを10回行い、完全停車までの距離を平均すると、純正ブレ-キのゴルフは47.65メートル(52.1ヤード)。これに対し、ブレンボ製ブレーキの方は46.72メートル(51ヤード)でした。 


第2セッション、同様に時速115キロ(時速71マイル)からの急ブレーキを10回行うと、ブレーキシステムの差はさらに広がりました。純正ブレ-キの方は48.25メートル(52.7ヤード)、ブレンボ製ブレーキの方は46.96メートル(51.3ヤード)で完全停車しました。 


ここで強調しておきたいことは、ブレーキングのたびに制動距離が1.2メートル以上短縮できるのはサーキットレースでは非常に大きいということ。それだけでなく、ほんの数センチが天と地ほどの差を生みかねない下りの山道では極めて重要な安全マージンにもなります。 ​


 

しかし、最も大きな差が出たのは試乗の最後に行った時速150キロ(時速93マイル)からの急ブレーキ5回でした。純正ブレ-キの方は完全停車までの距離が87.77メートル(95.9ヤード)、これに対しブレンボ製ブレーキの方は81.49メートル(89.1ヤード)だったのです。 


純正ブレ-キとブレンボ製ブレーキでその差は実に6メートル以上。小型車の車長2台分に相当する距離であることを考えると、性能面でも安全面でも差は歴然といえます。 ​

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この試乗比較で証明された性能面と安全面の明確なアドバンテージ。それに加えて兼ね備えているのが、ブレンボならではのジオメトリーとデザインによるスタイリッシュな外観です。 


塗装仕上げ(レッド、ブラック、ホワイト、イエロー、ネオンイエローから選択)でブレンボのロゴが映えるアルミニウムキャリパーに、スロットディスクまたはドリルドディスクを組み合わせた、ブレンボのアップグレードブレーキシステム。装着した車が漂わせる人目を引くスポーティーなテイストは、愛車のデザイン性を高めたい人、周りに差をつけたい人にはたまらない魅力を放っています。 ​