MotoGPコンセプトのフィン形状を採用した新型GP4-RSワンピースキャリパー

2016/11/08

 来春のサーキットシーンをリードするブレンボの新型GP4-RSキャリパー。おすすめするポイントを7つご紹介します。


 

​標準仕様のキャリパーをお使いの皆さん、サーキット走行のブレーキングの感触はいかがですか。もっとグレードを上げたいけれど価格も心配で、コストパフォーマンスのいい解決策を探している人も多いのではないでしょうか。

そんな人におすすめするのが、ブレンボの新型ワンピースキャリパー、GP4-RSです。レースをこよなく愛し、愛車に本物のイノベーションを求めるライダーのために設計された新型キャリパー。MotoGPマシン用ワンピースキャリパーのコンセプトを受け継いで、ついにすべてのファンの前に登場します。


Pinze monoblocco GP4-RS  

 

EICMA2016に出品されるブレンボのGP4-RSワンピースキャリパーは、サーキット走行用にブレンボが開発したキャリパーの技術をすべて網羅した新製品です。同クラスの製品にはGP4-RRとGP4-RXがあり、どちらもインゴットからの削り出し製法を採用した、性能の絶対基準としての存在感を誇るキャリパーです。
愛車が108mmピッチのスポーツタイプで、日頃サーキット走行によく出かける方なら、このアップグレードを逃す手はありません。まだ迷っている方は、次の7つのポイントをご覧ください。


 

1) 軽量性


GP4-RSワンピースキャリパーの製造には、ブレンボ独自の非常に複雑な鋳造技術が生かされています。この技術によって、剛性と軽量性、精度の高さで長年トップ評価を受けているM4ワンピースキャリパーよりもさらに10%もの軽量化に成功しました。

Pinza monoblocco GP4-RS 

 
Dettaglio pinza monoblocco GP4-RS  



2) 冷却性


MotoGP用システムのコンセプトを受け継いで、ピストンの周囲をフィン形状にしています。これらのフィンがブレーキング時の熱を効率よく放散します。フィンがある分、外気に触れる表面積がフィンのないキャリパーと比べて30%も増加しています。非常に高い熱応力を受けるうえブレーキフルードに近い部分であることを考えると、この30%は大きな違いです。


 

3) 剛性

​ピストンの外側に施したリブにも、MotoGP用の技術が反映されています。この加工によって、強いブレーキ操作に起因するキャリパーの変形が生じにくくなるため、ハードなブレーキングでもシステムの精度が保たれます。

Pinza monoblocco GP4 RS dettaglio  

 

4) 特許


このキャリパーの特徴であるピストンの周囲のフィン形状は、デザインモデルの段階で特許を取得しています。MotoGP用キャリパーの開発テクノロジーを、今回アップグレード製品として初めて販売する形で愛車への搭載を可能にしたキャリパー、それがGP4-RSなのです。

Pinza alettata 

 
Scatola pinza GP4-RS  

5) 価格


新製品のGP4-RSは、非競技のサーキット走行を楽しむライダーの皆さんのニーズに合ったコストパフォーマンスを実現しています。走りをこよなく愛し、鋭いブレーキングを追求しつつ費用対効果にもこだわりを持つ皆さんの思いに応える仕上がりになっています。


 

6) ブレーキパッド

GP4-RSキャリパーのキットには、公道とサーキットで併用できるブレンボの焼結ブレーキパッドが含まれていますので、GP4-RSキャリパーの性能を公道でもそのまま発揮させることができます。また、より高いパフォーマンスを求める方のために、SBK(スーパーバイク世界選手権)やWSS(スーパースポーツ世界選手権)で使われている本格仕様のブレンボレーシングZ04ブレーキパッドとの互換性も持たせています。

Pastiglia pinza monoblocco GP4 RS  

 
Adesivi termoviranti  


7) 熱変色性ステッカー


GP4-RSワンピースキャリパーのキットには、MotoGPの各セッション後の温度計測に使用するものと同じ熱変色性ステッカーが含まれています。これをGP4-RSに貼ることで、キャリパーの温度上昇や冷却性の良さをじかに確認することができます。