MotoGP 2017 第6戦の舞台となったムジェロは高い人気を誇るサーキットです。ブレーキシステムには特に難易度の高いサーキットではないものの、ゴールライン通過後に立ちはだかる第1コーナーはテレメトリーデータ屈指の難所です。
サン・ドナートと呼ばれるこのコーナーの手前にある下り勾配では、最高時速351キロから一気に時速91キロまで減速することが、ブレンボのテクニカルチームによるデータで示されています。
この減速に要するブレーキ操作は5.6秒間、距離にして318メートルで、この間、カーボン製ブレーキディスクは約700度の高温に達します。