Gran Turismo 7: 偉業の軌跡

2022/02/28

 待ちに待ったその時が、ついに!Gran Turismo 7がいよいよ3月にリリースされます。

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​決して期待を裏切らない、間違いなくレースゲームの最高峰といえるこのゲームを、世界中のプレイヤーが心待ちにしています。 


ゲームの中に登場する数々のクルマがグラフィック、コンテンツともに最大級のこだわりを持って作られていることはこれまでのシリーズと同様ですが、ブレンボの協力も得て、GT7ではまた一歩前進します。Gran Turismo™ 7ではブレーキシステムの公式パートナーとしてブレンボが初めて参入し、その高性能ブレーキングシステムによってGran Turismo™ 7でのドライビング体験が強化されています。

 

GT7のチューニングオプションでどんなブレンボ製品が登場し、ドライビング体験を向上させてくれるのかについては、近日中にお話できるようになるでしょう。それまでは、レースやチューニングをもっと知りたいと願う世界中のファンの欲求に応えるため、Gran Turismoの歴代シリーズを振り返って、いままで生み出された数々のマイルストーンを辿りながら、GT7リリースまでの軌跡をご紹介しましょう。​


 

1) Gran Turismo(PlayStation版)​


1作目となるオリジナルGran Turismoの欧米リリースは1998年5月でした。イノベーション満載のゲームに、ユーザーは一目惚れしました。当時としては驚異的な178台ものクルマが登場し、実車と見間違うほどリアルな描写はもちろんのこと、運転中のさまざまな挙動が忠実に再現されていました。​

 

また、名車マツダデミオをはじめとするサブコンパクトカーとともに、インプレッサ ラリーエディションやコルベット96などのドリームカーが登場する、贅沢なラインナップも魅力でした。いずれもチューニングが可能でしたが、チューニングや新規購入にはレースで得る資金が必要でした。賞金の高いチャレンジに参加するためにはライセンスを取得する必要があり、これもまたゲームの魅力の一つでした。​


 

2) Gran Turismo 2(PlayStation版)​ 


初代Gran Turismoの大成功に続いて開発された2作目は、1999年のクリスマス前に北米で、その直後に欧州でそれぞれリリースされました。ドイツ、フランス、イタリアのクルマ、さらにイギリス、日本、アメリカのブランドが加わり、車両数は合計650台となりました。これには60年代、70年代、80年代のモデルも含まれています。​

 

トラック数は大幅に増加し(1作目の9トラックに対して27)、ラグナ・セカやローマ市街地コースなどの実在するラリートラックが登場しました。また、新たに追加された項目として、最低1回のピットストップが必要な耐久レースや、ワンメイクレース、単一国の車のみのレースなどがあります。​


 

3) Gran Turismo 3: A-Spec(PlayStation 2版)​


2001年7月から北米と欧州で発売された3作目では、PS2の優れた能力を存分に活用し、前作では500ポリゴンで描画していたクルマを本作では4,000ポリゴンで表現し、後輪のディスクブレーキなど、これまでのゲームでは決して注力されなかった細部が忠実に描かれました。​

 

そんな綿密な努力の結果、車両数は181に減少したものの、ゲーム内のクルマの挙動が飛躍的に向上しました。運転時の物理学的側面についても、(特にラリーチャレンジで)強化されました。また、3作目に登場するサーキットは19種類で、そのうち14のサーキットは逆走が可能です。こうして、GT3は多くのファンの支持を獲得しました。​


 

4) Gran Turismo 4(PlayStation 2版)​ 


2005年12月にリリースされたGran Turismo 4では、80を超えるメーカーのクルマが700台以上用意され、数十種類のレース体験が提供されました。多様性に満ちた車種やトラックのラインナップもあり、Gran Turismo 4は再び多くのプレイヤーを魅了しました。この4作目ではドライビングの他に、プレイヤーが監督としてドライバーに指示を出す、マネージャーゲームのようなBスペックモードが用意されました。​

 

また、レースで30秒以内しか使用できないNOS(亜酸化窒素)も好意的に受け入れられました。タイヤ交換や給油の必要性の判断を行うピット作業がプレイヤーに任されたのも、GT4が最初です。さらに、スタッドレスタイヤを装着した新しいスノーレースも、高い評価を得ました。ただし、壁やライバルにぶつかると5秒のペナルティが課せられる点は、あまり評判が良くありませんでした。​


 

5) Gran Turismo 5(PlayStation 3版)​ 


2007年にリリースされたGT 5: Prologueではファンからの熱望に応えて6台のフェラーリが登場しました。その後、2010年11月にはGran Turismo 5がリリースされ、1,000を超える車両数と、プレミアムカーは1モデルあたり50万ポリゴン以上で描画されるというリアルさが大きな話題となりました。​​

 

GT5では、衝突によるダメージが初めて実装されました。昼から夜にかけての景色の移り変わりや天候の変化、それらによる運転への影響も実にリアルで壮観です。また、NASCARレースの車両やカートも登場します。​


 

6) Gran Turismo 6(PlayStation 3版)​


前作の車両数を超えることはもはや不可能と思えたものの、2013年12月、Gran Turismo 6は限界を更に押し上げる作品として登場しました。GT6では112ブランドから1,279台が用意され、41種類のトラックで86以上のレイアウトが選択可能となり、ラリー、耐久、NASCARなど多彩なレースカテゴリーでのレースが可能なほか、実際の道路やサーキットでは乗ることのできないプロトタイプの乗車も可能になりました。​

 

各トラックの緯度・経度を考慮して日照時間を設定し、車体への光と影の当たり具合の再現が行われました。また、プレイヤーはTrack Path Editorを使って自分だけのトラックをデザインでき、重力の比率も対応させた月面でのレースも選択可能になるなど、開発者の細部へのこだわりが伝わってきます。