この素材では、鍛造時の打つ方向をさまざまに変え、ホイールの最終幾何形状には最適化したダイスを使用することで、極めて軽いホイールが誕生しました。従来の純正品と比べると、バイクの車種により2.8kg(6.2ポンド)~5.8kg(12.7ポンド)の軽量を実現しています。
これは26~41%にもなる大きな差で、加速を大幅に改善するうえに、制動距離が短くなりコーナー手前のスピードアップにつながります。この場合、安全面で何かが犠牲になることは全くありません。安全性はホイール1点ごとに厳格な管理と膨大な回数の試験を行って保証されています。
より低価格の製品としては、ブランド独自の7本のスポークはそのままに、素材をマグネシウムからアルミニウムに替えたM7RS Genesiがあります。これも多方向打ちの鍛造と最適化ダイスの使用で16~33%の軽量化に成功しています。
マグネシウム鍛造ホイールが欲しいけれどデザインはトラディショナルな方がいいという人には、M10RSをおすすめします。スポークが3本多いため若干重量は増えますが、純正品と比べると25~40%軽量に仕上がっています。