Bremboのエンジニアや整備士はこれを十分認識しています。どんなに並外れた素晴らしいパフォーマンスも、安全を守らなければ何の意味もないのです。
Bremboが常に制動距離の短縮を考慮しながらブレーキシステムを設計/構成し最大限の安全の確保にこだわり続けるのは、この理念のためです。緊急時においてはわずか数メートルの差が明暗を分けることがあり、わずか数メートルの差によって深刻な結末を回避することができる場合があるのです。これは車両への影響だけに留まりません。
また、Bremboはトラックでレースする人や公道を走る人はもちろんのこと、Brembo自身の従業員の安全も重要視しています。
労働安全衛生の継続的な改善活動によって示されるように、従業員の安全の確保はBremboにとっての最優先事項です。Bremboの労働安全活動では、それぞれの製品およびその生産プロセスにおけるリスクを検証し、その解消に努めることで日常の業務における事故の発生を予防しています。
このようなアプローチに沿って非常に効果的且つ継続的な発展を続けたところ、Bremboはここ15年間の内に工場で発生した深刻な負傷の割合が69.3 %低下するという素晴らしい結果を出すことができました。
ブレーキに絶対的な信頼をおきながらグンとアクセルを踏み込むワクワク感がたまらない、という気持ちは確かに理解できます。しかしそれと同じくらい重要な価値が「安全」にはあるのです。