ブレンボがRCS CORSA CORTA ラジアルマスターシリンダーの 17mm/15mm バージョンを発表

2018/11/08

 ブレンボ史上最も画期的なマスターシリンダー、その抜群のコントロール性がついに 全ジャンルのバイクのものに

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​ブレーキシステムの設計・開発・製造で世界をリードするブレンボは、現在市場で最も画期的な公道車用 ラジアルマスターシリンダーとして人気のRCS CORSA CORTA ラジアルマスターシリンダーに、新たに 17mm/15mm バージョンを加えることになりました。

 

RCS CORSA CORTA のシリーズが広がったことで、乗り手にフィットする抜群の感触をあらゆるジャンル のバイクで堪能できるようになりました。マシンのブレーキ特性に合わせて最適なサイズのマスターシリンダー (15mm、17mm、19mm)が選べるため、どんなジャンルのバイクでもブレーキのコントロール性を格段に 向上させることができます。

 

​バイクのブレーキシステムでは、制動力だけでなくブレーキレバーのコントロール性と感度も理想に近づけるに は、マスターシリンダーのサイズが適切であることと、油圧のトルク比、つまりマスターシリンダーのピストン径 とキャリパーのピストン径の関係がベストであることが必要です。

 

今回新製品が登場したことで、愛車のブレーキキャリパーのピストンサイズに応じて、キャリパー以外のブレー キパーツとサイズの相性がぴったりのRCS CORSA CORTA マスターシリンダーが選べます。 マスターシリンダーが大きすぎると、キャリパーのピストンに向けて押し出すブレーキフルードの量が多すぎて、 ブレーキのコントロール性やレバーの感触が損なわれます。

逆にマスターシリンダーのサイズが小さすぎると、 十分な量のブレーキフルードを押し出せず、本来の制動力が存分に発揮されません。


 

17mmバージョンは、30mm径ピストンのブレーキキャリパーを使用している数多くの車種、例えばドゥカティ のパニガーレやモンスター1200、カワサキのH2 やZX10R、ヤマハのR1 やR6、KTMスーパーデューク、MV アグスタF4RR などに最もフィットするように設計されています。


 

ブレンボM50 キャリパーをはじめとする 30mm 径ピストンのキャリパーと組み合わせることで、最高のパフォーマンスと感触が得られます。 15mm バージョンは、シングルディスクはもちろん、ダブルディスクでフローティングキャリパーを使用するマシン で最高の性能を発揮するように設計されています。


 

ドゥカティのスクランブラー、KTM のデューク、カワサキの ER-6N やZ750、ヤマハのMT-03、トライアンフのボンネビルT100 など、数多くのモタードバイク、ネイキ ッドバイクに最適です。


 

また、フロントキャリパーの数を問わずピストン数が合計4 ポットまでのあらゆるスクー ターにも使用できます。

 

 
 

19mm バージョンは、ピストン径が34mm または32mm のブレーキキャリパーを使用しているマシン、例えばホンダ CBR1000、ドゥカティの1098/1198、BMWのS1000RR、トライアンフのスピードトリプル、ヤ マハのFZ9、スズキのGSX-R 1000、カワサキのZ1000 などに最適なラジアルマスターシリンダーです。


 

17mm バージョンも15mm バージョンも、19mm バージョンと比較して機能性は全く変わらず、19mm バ ージョンと同様に6 種類の設定から好みのセッティングの選択が可能です。


 

ブレンボのRCS(レシオクリックシステム)では、ブレーキが効くポイントやレバーレシオの切り替えが可能 で、走行スタイルや周囲と路面の状況に応じてブレーキパフォーマンスを変えることができます。

この切り替えは、マスターシリンダーの上部にあるアジャスターを使用します。レバーの前面のアジャスターをド ライバーで180 度回します。

 

カム機構の働きで、マスターシリンダーのプッシュロッドとの接点と支点の距離 が2mm増減します(赤は18mm、⿊は20mmを示します)。これによって、パワーの総量はそのままに、 制動力の配分をコントロールすることができます。


 

改良をめざすブレンボの研究努力が誕生させたこのマスターシリンダーには、ブレーキシステムのパフォーマン スをさらに向上させるための3 種類のモードが搭載されています。この3 種類のモード(R:レースモード、 S:スポーツモード、N:ノーマルモード)に18mm と20mm のレバーレシオの切り替えを加えて、合計6 種類の組み合わせから好みのセッティングが選択できます。

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