2018ブレーキパフォーマンス世界ランキングベスト35

 

​​​​​​​​​​​​​​  

主な仕様
エンジン:4.805リッターV10エンジン、最高出力560馬力/8,700rpm
タイヤ:フロント265/35/20、リア305/30/20
重量:1,480kg(乾燥重量)

2007年、レクサスは、日本製以外のブレーキシステムを初めて採用することになり、選ばれたのはブレンボでした。
それ以来、ブレンボではレクサス向けのカスタムブレーキの製造開発に携わっています。
そのうちのベストを選んでLFA用のシステムに組み上げました。ブレーキディスクは、軽量で摩耗しにくく、繰り返しの使用後でも性能が持続するカーボンセラミックディスクの390mm径をフロントに、360mm径をリアに使用しました。
それぞれ6ピストンと4ピストンのモノブロックキャリパーを組み合わせています。


 
 

主な仕様
エンジン:3.982リッターV8エンジン、最高出力510馬力/6,250rpm
タイヤ:フロント265/35/19、リア295/30/20
重量:1,702kg(乾燥重量)

トップ10にすべり込んだドイツ製のこのスーパーカーですが、フロントに搭載したブレンボのカーボンセラミックディスクに関しては、他を大きく引き離しています。
なんと420mm径。それに比例したパワフルな減速と大幅な制動距離の短縮を披露してくれました。制動力はエンジン出力の3倍弱と推測されます。
リアは、そのフロントに比べればまともと言えそうな大きさの、同じカーボンセラミック素材の360mm径を使用しています。 ブレンボのモノブロックキャリパーも負けてはいません。
フロントの6ピストン、リアの4ピストン、いずれも極めて軽量でありながら、制動力を大幅に削減するパワーを秘めています。
​ 注記 この車種は、AMG GT Rでもランクインしています(31.8メートルで時速100キロから完全停車)。 ​


 
 

主な仕様
エンジン:4.593リッターV8エンジン、最高出力887馬力/8,700rpm
タイヤ:フロント265/35/20、リア325/30/21
重量:1,675kg(乾燥重量)

もしもこの強力な熱機関エンジンに、電気エンジンを2基追加したら、そのパワーは一体何で制御できるのかが問題になってきます。
しかし、研究所と公道でプロトタイプ車のテストを重ねた結果、その解決策をブレンボに委ねることになりました。
フロントには410mm径のカーボンセラミックディスクと6ピストン固定式キャリパー、リアには390mm径のカーボンセラミックディスクと4ピストン固定式キャリパーを使用しました。
モノブロックキャリパーとカーボンセラミックディスク。圧勝を約束する組み合わせです。 ​


 
 

主な仕様
エンジン:1.984リッター4気筒エンジン、最高出力340馬力/6,500rpm
タイヤ:フロント205/40/17、リア255/25/18
重量:847kg(乾燥重量)

 山道のドライビングやサーキット走行の場合、ブレーキを頻繁に使用しても効きが衰える兆候がなく、レスポンスが常に安定していることが必要です。
そのための技術ノウハウが豊富なブレンボは、確かな安定感をこの画期的な「オーストリア版のバルケッタ」で証明してみせました。
4ピストン固定式キャリパーをフロントに、2ピストン固定式キャリパーをリアに供給し、それぞれに305mm径と262mm径のベンチレーテッドディスクを組み合わせて、シャープなレスポンスとディスクの冷却の安定性を確保しています。 ​


 
 

主な仕様
エンジン:6.262リッター65度V12エンジン、最高出力740馬力/8,250rpm
タイヤ:フロント255/35/20、リア315/35/20
重量:1,525kg(乾燥重量)

フェラーリが生産する車で、ブレンボ製ブレーキシステムを搭載しないものはありません。 カーボンセラミックディスク(フロント398mm径、リア360mm径)は、圧倒的な性能の高さと美しい印象をこの車に与えています。
また同じくブレンボ製のキャリパーを組み合わせることで、サーキット走行の繰り返し使用でも衰えない安定した高性能を確保しています。
フロントに6ピストン、リアに4ピストンを選択し、熱放散性に優れたパッドを併用しています。 ブレンボは、キャリパーの設計において、性能要件に加え快適性も重視しています。
ブレーキ動作に関連するあらゆる要素を徹底的に研究して得た知見をベースに、ブレンボ独自のシステム思考の手法を確立しています。
装着する車両に高水準の快適性を提供できる理はそこにあります。 ​


 

​5位 ロータス・エキシージカップ380 – 31.0メートルで時速100キロから完全停車


主な仕様
エンジン:3.456リッターV6エンジン、最高出力381馬力/6,700rpm
タイヤ:フロント215/45/17、リア285/30/18
重量:1,057kg(乾燥重量)

注記 この車種は、エキシージロードスター380(32.9メートルで時速100キロから完全停車)、エキシーS(32.6メートルで時速100キロから完全停車)でもランクインしています。


 
 

主な仕様
エンジン:7.011リッターV8エンジン、最高出力512馬力/6,300rpm
タイヤ:フロント275/35/18、リア335/30/19
重量:1,430kg(乾燥重量)

発表から12年が経っているとはとても思えません。
ブレンボのブレーキシステムを搭載したとたん、制動距離に関してコルベットシリーズで最高ランクのマシンのひとつに躍り出ました。
これを支えたのは、フロントに装着したモノブロックキャリパー(6色のカラーオプションあり)です。
6本のピストンが異径で設計されているため、パッドへの圧力を効率よく配分することができます。394mm径のカーボンセラミックディスクとの組み合わせでベストの制動力が得られるよう開発されたものです。
リアは、387mm径のディスクと4ピストンキャリパーを組み合わせました。
こうして軽量化と制動力の向上を両立させています。
注記 この車種は、コルベットZR1でもランクインしています(32.2メートルで時速100キロから完全停車)。


 



 

 

 

主な仕様
エンジン:6.162リッターV8エンジン、C7グランスポーツは最高出力466馬力/6,000rpm、C7 Z06は最高出力659馬力/6,400rpm
タイヤ:フロント285/30/19、リア335/25/20(両モデルで同じ)
重量:C7グランスポーツは1,588kg、C7 Z06は1,584kg(いずれも乾燥重量)

シボレーの上位モデルは、サーキット走行ですべての構成要素が最高の性能を発揮できるように設計されているため、ブレーキシステムももちろんサーキット仕様です。
フロントが6ピストン、リアが4ピストンのいずれもブレンボのアルミニウム製モノブロックキャリパーは、対向ピストンが異径で設計されており、サーキットはもちろん、公道走行でもシャープなレスポンスと確かな制動力を発揮します。
カーボンセラミックディスクを採用し、1車輪あたり約4.5kgもの重量を削減しています。
C7 Z06のディスク(フロントが394mm径、リアが387mm径)は、C7グランスポーツ(フロント、リアとも380mm径)よりもサイズでは上回りますが、両モデルとも、31メートルジャストで時速100キロから完全停車を達成し、同着で3位表彰台を分け合う結果となりました。


 
 

主な仕様
エンジン:3.902リッター90度V8ターボエンジン、最高出力670馬力/8,400rpm
タイヤ:フロント245/35/20、リア305/30/20
重量:1,370kg(乾燥重量)

以前のモデルから9%も制動距離を縮められた今回の好成績には、ブレンボのエクストリーム・デザイン・ブレーキシステムが大きく貢献しました。
サーキット走行での頻繁な使用にも対応できるよう空冷機能を向上させたモノブロックキャリパー(フロント6ピストン、リア4ピストン)が採用されています。
リアキャリパーは、電動パーキングブレーキを組み入れた仕様になっています。
これはブレンボがオリジナルで開発したソリューションで、従来のメカニカルなノウハウと最新の電子技術の機能を統合させたものです。
カーボンセラミックディスクは、398mm径36mm厚をフロントに、360mm径32mm厚をリアに使用しています。


 
 

主な仕様
エンジン:3.8リッター6気筒水平対向ツインターボエンジン、最高出力700馬力/7,000rpm
タイヤ:フロント265/35/20、リア325/30/21
重量:1,470kg(乾燥重量)

公道仕様車で(『アウト・モトーア・ウント・シュポルト』誌が実施したテストで)時速100キロからの完全停車30メートルの厚い壁を破ったのは、この車が初めてです。
わずか29.3メートルという距離でランキングの暫定1位を獲得しました。
この結果は、タイヤの大きさもさることながら、ブレーキシステムの貢献に触れないわけにはいきません。カーボンセラミックディスクはフロントに410mm径、リアに390mm径を使用し、リアには電動パーキングブレーキを組み込んだ6+4ピストンキャリパーを組み合わせるなど、ブレンボのテクノロジーを余すところなく活用しています。
これらによって、ブレーキ性能だけではなく、車両の重量削減や操作性の向上も図れるため、加速が向上し、燃料消費量が減らせます。ブレンボのイエローのアルミニウム製固定式キャリパーをディスクと組み合わせて、負荷が極度に高まった場合でも同じ感触で安心して操作できる信頼性を確保しています。
注記 ランキングには、ポルシェ911 (991)のその他のモデルも名前を連ねていて、そのすべてがブレンボ製ブレーキ搭載車です。

それぞれのテスト結果値は以下のとおりです。
1. 911カレラS:32.9メートル
2. 911カレラ:32.7メートル
3. 911タルガ4S:32.2メートル
4. 911ターボS:31.9メートル
5. 911ターボ:31.8メートル
6. マンタイ911 GT3 RS MR:31.5メートル
7. 911 GT3 RS:31.3メートル
8. 911 GT3:30.7メートル
9. 911カレラGTS:30.6メートル