ブレンボが画期的なデザインのブレーキキャリパーを発表

2018/04/18

 曲線を減らした大胆なデザインが既存のブレーキシステムにユニークな個性をプラス

自動車・バイク用ブレーキシステムの製造開発で世界をリードするブレンボは、本日より開催のニューヨーク国際自動車ショーで、かつてない画期的なデザインの公道車用高性能新型ブレーキキャリパーを発表しました。

今回の新型ブレーキキャリパーは、ブレンボ製ブレーキシステムならではのデザイン性と性能に最新技術の導入でさらに磨きをかけたことが特徴です。高機能と造形美の両立を徹底的に追及した結果、ピストンの周囲をスリムにした斬新なデザインが誕生しました。高い剛性は保持しつつさらなる軽量化を図り、公道仕様のスーパーカーに使用する一般的なキャリパーと比較して重量を8パーセントも削減しています。

 

 

前後輪で各400gという大幅な軽量化によって、公道車用の鋳造アルミニウム製キャリパーとしてこれまでで最も優れたバランスの軽さと強さを実現しました。重量の最適化によって、バネ下重量が減り制動力と操作性が向上するだけでなく、燃料消費量の低減にもつながります。

ブレンボは、45年以上にわたるモータースポーツの経験で培った豊富なノウハウをキャリパーの形状設計に反映し、ブレーキ動作中に応力が加わらない部分の質量を減らすことに成功しました。特に今回の開発では、公道車用鋳造アルミニウム製キャリパーの設計・製造にトポロジー最適化の最新技術を使用しました。トポロジー最適化とは、部品の剛性のシミュレーションと素材の余剰部分の検出をソフトウェアで行う技術手法です。レース車用のブレーキシステムをインゴットから削り出す製法で製造する場合の形状設計に多く使われ、性能と剛性、軽量性のバランスに優れたパーツの設計開発に役立てています。

 

 

今回の新型キャリパーは、外形線をシンプルにするとともにピストン近辺の素材の過剰分をカットしたことで、これまでにない画期的なデザインに仕上がりました。

品質、機能性そして注目度の高いデザイン性と三拍子そろった今回の新型キャリパーは、搭載するスペシャルティカーのフォルムやカラーと完璧に融合するポテンシャルに満ちあふれています。さっそくパガーニがウアイラBCに採用を予定しています。

色は数種のバリエーションから選択できます。ブレーキローターは現在市場で最も性能の高いカーボンセラミック製を組み合わせる仕様になっています。​

 

 
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