「ブレーキコントロールを思いのままに」

2017/11/06

 オフロードバイク用のXCS®マスターシリンダーとオフロードブレーキキャリパーがブレンボから新登場

ブレーキコントロールを思いのままに」。その理想へのさらなる一歩としてブレンボが今回発表するのが、オフロードバイク用のXCS®(クロスクリックシステム)マスターシリンダーとオフロードブレーキキャリパーです。


 
Brembo XCS  

この新型マスターシリンダーでは、搭載されたXCS®(クロスクリックシステム)を使用してブレーキの感触を調整します。機能は従来の公道車用MCSのものをすべて踏襲しています。
パワフルにしたり、あるいは路面や天候の状況に応じて調整できる感触にしたり、また自分の好みやマシンの個性に合わせることもできます。
レバーレシオを15.5mm、16.5mm、17.5mmの3段階から、実用的な操作方法で直観的に選択することができるので、素早いブレーキ調整がツール不要で実現します。
いつでもどこにいても好みのポジションへ手動で切り替えて、走行シーンや自分の好みに合った感触のブレーキングが楽しめます。


 

XCS®(クロスクリックシステム)では、レバーレシオを最もコントロールしやすい柔らかさ(15.5×10mm)から最もシャープなレスポンス(17.5×10mm)までの3段階で切り替えることができます。

特許出願中のこのXCS®(クロスクリックシステム)機構は2個の調整ダイヤルを採用しています。

1個はレバーまでの距離の選択用、もう1個はレバーレシオの調整用で、最大12%まで3%刻みで調節が可能です。

また、マスターシリンダーにはハンドルバーの支持具を使わずにハンドガードが装着できるようになっています。

 

 
 

このマスターシリンダーとペアで今回誕生したのが新型のオフロードブレーキキャリパーです。
市販の日本バイクメーカーのオフロードバイクのほとんどに適応しています。
このオフロードブレーキキャリパーのボディはアルミニウム製で、鋳造の新技術が採用されています。表面は高度な陽極酸化処理によるチタン色を全体に施し、ブレンボのロゴには手塗りの工程を加えてよく目立つ仕上がりになっています。

ブリッジには特殊な開口部を設けてキャリパーの放熱性を大幅に向上させています。また、パッドのスプリングの安定性を上げたため、手入れがしやすくなっています。
チューブのスタッドやドレンスクリューは、衝撃から保護するためタイヤ側へ向けました。キャリパーサポートは、削り出し製法を採用し、表面に陽極酸化処理を施すことで、耐性と軽量性のベストバランスを実現しています。

キャリパーはキットの形で販売され、キャリパーの他に、市販品の製法としては最も高度な焼結タイプのブレーキパッド、取扱説明書、ブレンボのデカールが同梱されています。また、製品に込められたレーシングスピリットの証として、キャリパーの温度監視用熱変色性ステッカーの最新版もついています。