デュアルキャストローター

重量減と熱変形の影響を極限まで減らせる2ピースローター。
しかし、その構造上、部品同士の干渉によるノイズが発生する事が有り、高性能と高級感が売りの一部乗用車にはそぐわない一面もあります。
そこでブレンボが開発したのが、デュアルキャストローターです。
デュアルキャストローターは、その名の通り、鉄とアルミを2重に鋳造して作られているローターで、その製造方法は、図を参照。

- まず鉄の摺動面(リング)を作ります。
- 機械加工をします。
- そこにアルミの取り付け部(ハット)を鋳込みます。
- 最終機械加工を行い完成です。
デュアルキャストは2ピースロータと同じく、車体への取り付け部がアルミなので通常の1ピースロータよりも15%~20%軽くできるだけでなく、連結部が両摺動面の中央から出ているため、熱による変形の影響が少なく、パッドの引き摺りの低減や寿命を延ばす事につながる上、2ピースロータの様に連結部品に起因するノイズが起きないと言うメリットがあります。
現在、デュアルキャストディスクは、マセラティのクアトロポルテ・スポーツGTSやグラントゥーリズモSに搭載されています。